前へ
次へ

法律と慣習や道徳の違いを考えましょう

法律というと難しいものと考えがちですが、切り口を変えれば興味深いものとなります。
民事法を考えてみます。
昔から人が集まる社会には、その土地独自の慣習がありました。
例えば、そこの集落だけで使っていた山や川が存在しましたが、これが現行民法で規定されている入会権や水利権となっています。
つまり、慣習として存在したものを権利として保護されるようになったものがあります。
民放における物権法だけでなく契約法も同様です。
基本的に契約自由の原則が存在していますが、多くは契約が類型化されていて、さらに違反した場合の債務不履行についても類型化されています。
親族法は戦前の法の下の平等に合致しない制度を憲法の理念に合致させたものです。
刑事法を考えてみます。
民法以上に社会的に重い行為が刑法として犯罪類型にまとめてあります。
刑罰に値する社会的な法律で守ろうとする社会としての利益を定めています。
しかし、刑法は古い歴史があります。
こうした慣習だけでは捉えられない問題があります。
憲法の成立には、権力者が勝手に刑罰を科したことへの反省があり、権力者が恣意的な権力行使を抑制するという理念があります。

Page Top